2025/09/01 16:16

半袖

とんでもない半袖の高齢者だ。桃、あるいは「牛肉の造園業者が眠るあいだの散歩術」というわけか。やはりわら半紙に書いた祝砲は破れてしまった。その破れめからのたしかな野心。わたしにできるのは、国境が腕に...

2025/08/27 19:18

子供たちは出てくるいっぽうだが 詩書月評

子供たちは出てくるいっぽうだが 詩書月評(小峰慎也)-現代詩手帖 2025年9月 http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/

2025/08/16 21:09

革命

横浜体操。といまいったところで、伝わる人には伝わるし、そうでない人には「だまされた」と思ってもらうしかない、シロップにつかりながら。左半身のしびれには愚かな質問、すなわち愚問がちょうどよい。小学校...

2025/08/02 14:25

片側だけの野心

にせ警官を遠くから噴水でもてあそんだあと、すいかのおいしい季節になりました。投げ出した馬が紙くずとなって戦意を失うとき、わたしは自分のためだけに銃を取り出した。あらためて、精神のこと。片側だけの牛...

2025/07/25 23:04

口臭がひどくてすまないね 詩書月評

口臭がひどくてすまないね 詩書月評(小峰慎也)-現代詩手帖 2025年8月 http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/

2025/07/16 09:29

黒い犬

勇気と力の自主的なパーティーといって、蠅のうしろにまわりたかっただけなんだろ? その当時のあごがかゆい。鮨から見ればおれたちなんてただの木星だよ。塚田の中を進んで、ちょろちょろってなって。いかだに...

2025/07/01 13:35

ロボット

肉の名門・阿修羅高校を出てわたしは、「中国の斬り殺された王」からロボットがはみ出してくる。わだかまりがある、というように。忍者が必要以上にやさしくなる。ささやかな表のために象に追いまわされるわたし...

2025/06/25 18:33

魂が成長するのか 詩書月評

魂が成長するのか 詩書月評(小峰慎也)-現代詩手帖 2025年7月http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/

2025/06/16 12:49

髪の毛

道にあいた大きな穴。その嵐をなめるもう一つの舌がほしいのだ。単純さ、きみの美点だったものが背中をはいまわる。つぎつぎに倒れる街路樹の向こう側にひかる口。架空の中古車販売と見せかけてサウナのなかで破...

2025/06/01 09:07

名探偵

指の体からカラスがもれている。平和をめざしているのに、黄色という字が読めないときがある。わばばばば。三つの顔がたがいに近づきすぎたり、遠くなったり、熱を持った犬のかまぼこであんドーナツが食べられる...

2025/05/28 09:36

「私はなにも見なかった」 詩書月評

「私はなにも見なかった」 詩書月評(小峰慎也)-現代詩手帖 2025年6月 http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/

2025/05/16 08:45

はさみ

頭のわるい人たちの小便をつくる。あんドーナツが落ちている。袋に入ったままだから、食べられますか、わたしは。川と公人。二つとも同じ物語ですね。わたしがまたいっている。中学生の声が半分だけ部屋に入って...

2025/05/01 10:20

三十歳

「火星人は赤のかたちをしていた」というメモを残して失踪した叔父の顔まねが近所の人に通じなくなってきた。わたし以外を愛しなさい。ということなのか、火のまわりで腕を上げ下げする人たち。きみたちの生活を...

2025/04/27 08:04

宇宙を待っている 詩書月評

宇宙を待っている 詩書月評(小峰慎也)-現代詩手帖 2025年5月 http://shichosha.co.jp/gendaishitecho/

2025/04/16 09:58

サッカー

このバナナは止まっている。埼玉の回転寿司は犬の体内を通っているというが。わたしは海からやってきたのでここでは息ができませんよ。腹の底からサッカーをしろ。すいかの描かれた頭に向かってていねいにサッカ...