2023/02/03 09:12
毎日決まった時刻に青いドーナツが流れ込んでくる。一家全員が間に合わない、という、その部屋の家賃が払えない。生きている男性がわたしたちにいい命令をくだす。ふたたびからまりあう廊下から送られてくるハム...
2023/01/18 10:26
巷のビニールがいっせいに人間の口に入る日、長男が橋をわたった先で手を振っている。つるっとした丘に7000円が落ちていた、そういうことだ。わたし程度の拳銃で太極拳が手ぶくろとしてはねまわるなどあるわけが...
2023/01/03 13:52
細部のない顔をしてどうしましたか。年を取ったせいか、窓ガラスをはめこまれた魚がうまく食べられない。こいつ、心のミシンをまわしてやがる。いるかがうようよしているな。きみたちは鎌倉幕府を信じるか? わ...
2022/12/21 12:52
小道具として用意したおかずが魚を食っている。タネのまわりに真実が集中していたのだ。タイヤのこすれる臭いで良心を表現するのにも限度がある、って前にもいいましたっけ? 6年かけて壊れた男性の頭がたちまち...
2022/12/03 08:27
ばかをふりおろした勢いで駅に着いてしまった。もの置きを塗りかえる人手が多すぎる。妻が流星に飲み込まれるような音が聞こえませんか。聞こえますね。これは本物の猫ですか。違います、しかし、わたしたちは満...
2022/11/19 21:47
白黒反転したわたしたちではあるが。木の板をこするための飴をなめて、海に入ります。説明はむずかしい、この人生。鉛筆もない時代に、炎が使われる。人はみな、待ちながらくずれていく。けど、わたしの勝ちです。
2022/10/25 19:22
ああ。手足のないセブンイレブンがぼくに見えたり見えなかったりしてほしい。18歳になれば、親の同意がなくても、大便ができる。社会ではそういわれているが、蛇を踏んでいますよ。うわ、溶けはじめてる、われわ...
2022/10/09 15:42
すべてに飯粒がついている玄関で6本の日の丸をゆらゆらさせながら会話した。自分専用ザクの勝ち、と。ある意味すごいメダカが通路をふさいで、「わん、わん。」とよろこびの声があがるほどなのだ。無知は終わりで...
2022/09/05 14:00
武者小路は牛乳より大きい。それを信じて16キロ走り、腹にひな人形を隠し持ったような顔をして労働者のために光っている最中、あなたにはこれからずっと焼肉のにおいがしています。雪をかきわけきれないで、別の...
2020/07/20 11:34
『参考になる』の新版を登録しました。元版は2007年刊行。『困った人だ』『保守』(2005)と『二体』(2010)の間の詩集。2018年に新版を作りましたが、放置していました。
2020/04/16 18:59
新しい詩集『すべて見えた』を刊行しました。商品代1200円+送料180円=1380円ご注文はCONTACTフォームより受けつけております。(サイトに出品するのはまだ先になります)