2023/12/01 09:41
どんなに抽象の馬を持ってきても、この草原は焼けたままだ。今夜、弱い男が馬に運ばれてここを通る。いっさいを蟹と交換してほしい。彼は願うだろう。大まかにいうと口の立場が違うのだ。手から外が入り込んでき...
2023/11/16 10:05
ホップス、何を恐れている? 無料コンサートにくつろぎすぎた客がおしよせ、太平洋の意味を変えてしまった。それはあなたに鉄塔が重なっているからでは。生まれたときから白鳥を飼っていた、そのことを責めてい...
2023/11/01 15:40
美容室「土管」の中から手を振っているのは、救いようもなく赤い田島の持ち主だ。彼は現在の政体では「消極的なこんにゃく」に対応できないとし、三、四人ごとに奥歯を結びあいその糸に乗るものが「権利」、乗ら...
2023/10/16 10:07
悪魔が食う飯を破片だけでも見ておきたいとやってきた人たちがしあわせになっていく姿を見ているのはつらいといえばつらいし、それが昭和だといえばいえそうだ。わたしはマダムではない、というのに。きみがどん...
2023/10/01 09:15
何かがうまくいきそうになること。それがゆるせない。古銭のおじさんに飛び込まれた顔を持つ女性の一瞬の油断が波紋のようににわとり全体をぬらしていく。つかまって。うしろむきになりなさい。ぜいたくばかりし...
2023/09/16 09:46
子供の将来を楽しみにするしびれた田中のかに道楽。わたしが人間に答えるとき、白鳥が飛び立つかもしれない。フィットネスクラブに巻き込まれながら。人を燃やしちゃダメでしょう。わたしは樽見という名前ではあ...
2023/09/01 09:29
ムラムラっとくる凧あげ名人から鳩が。今年は7月9日が2回あるということか。岡本の小便を指先で分解する能力についてきみはひとこともいわなかったな。さらにわたしを傷つける気か? わたしは生まれるがままにま...
2023/08/16 09:50
「検尿の横浜」という題で走る車をかたっぱしから作りかけの袋に入れる。はじめて聞く音じゃないだろ? 階段を下りてくる。口だけが縞になっている人がいう「千利休」の中心。ここらへんかなというところで釣り...
2023/08/01 13:16
先のわかれた老人にじゃんけんで負けた。だから、くすぐったいか、バイクに乗ってる。「これでも人は死んでいくことができる」に指を出し入れしても、父から奴隷は出てこないと気づくまで川で遊んで来なさないな...
2023/07/16 16:52
おれって預言者だったのか。ところどころにどぎついものを入れていないと、人がついてこない、という錯覚が、思わぬ手ぶくろを放出する、そんな社会の暖房器具で気づいてしまった。鞭の顔を振るう上流階級の輪の...
2023/07/01 15:09
手でさわれるからといって存在しているとはかぎらないおばさんの向こうから日がのぼり、やがて南中する。犬の技術を使って。ゴミ箱の中で。季節はめぐり、ケチャップはなめられる。舌先の雨の中の歌舞伎。はわた...
2023/06/16 09:04
あぶら身のことで来たんですが、それ以上のいいわけは見苦しいですよ、高台がすずしいです。無重力が叩き折られた現場のまわりにわずかな粉が「今日は暑かったね」という文字を書きかけてテレビの中に吸われてし...
2023/06/15 16:05
自由詩時評 杉本真維子「OPQ」について(小峰慎也)-詩客 2023年6月16日号https://blog.goo.ne.jp/siikaryouzannpaku/e/6791ca6105add280e653a3add5f91dc9連載ではなく単発の時評。
2023/06/01 10:55
馬に抱きしめられてパパの俳句が行ったり来たり。指をはさむのは同じソースでいいですか。木の歴史がかわくまで、英語で鶏肉を食べるおばあさんのトラックにカラスのかたまりが流れる。こんな物語はいやだが、泣...
2023/05/16 10:30
同姓同名がなおらない。「ファミコンをちらし寿司のようにあつかう」ことにも飽きてきたというのに。そもそも、ねばねばしたてぶくろをいつも持っているとだれがいった。「集まった人生」でかきまわされたわたし...