2026/02/23 12:30
眠いので
眠いので
目をつぶっていたらわからない布地が思い浮かんだ
布地以外のものは思っていない
わたしのきょうだいは3人です
タイの僧侶らしき
若いめがねをかけており
はしゃぐというか
からだをななめにしたりしながら
話をしているのかもしれない
「わたしのいうことはわかる」
子供たちが
板の上を列になって歩く音
水にぬれた両腕で立つ日をすててここにいる
忘れそうになるが
口だけが扉をたたいている
毎日見ている小さな
紙
何も書いてないが
くたびれるまで折りたたんでたまに出しては
今日も人を助けたなあ
と思う
(『すべて見えた』所収)